童謡100年プロジェクト

『童謡100年』プロジェクト

はじめまして。童謡100年プロジェクト発起人の星 僚太朗です。
さっそくですが、みなさんは、童謡のことをどのぐらいご存じでしょうか?

誰もが子どもの頃に歌ったことがある有名な童謡、親になってから子どもと一緒に歌った童謡、人気アーティストがカヴァーした童謡を思い出すでしょう。詳しい方なら、童謡の作詞家・作曲家、その曲の背景についてご存知かもしれません。

かく言う私も、ここ数年前まで、“童謡”という素晴らしい日本文化を意識したことはありませんでした。
童謡は、子どもが歌うことを想定して作られた歌ですが、実は、童謡文化は、現代社会が抱える様々な問題を解決できる可能性を秘めていると思います。

まず、世代間交流の懸け橋としての役割。かつて、テレビをはじめとするマスメディアが扇動したような国民的文化は、最近ではほとんど見受けられません。各世代が共通に想いを寄せる文化が少なくなり、趣味・趣向は多様化の一途を辿っています。そんな中、童謡は、誰でも歌った経験があり、現在も幼児から年配者まで多くの人が一緒に楽しめる文化と言えるのです。

次に、地域活性化としての効果です。大正時代から広がりを見せた童謡は、一流の作詞家、作曲家による秀逸な作品が多数歌い継がれています。彼らが綴った四季折々の自然や生活の中の一コマ、そこには、自然や人、物への愛が込められています。童謡の舞台になった土地や歌詞に込められた深い意味、作詞家・作曲家の生涯を掘り下げていくことで、日本各地の知られざる魅力を再発見することにつながります。また、童謡にまつわる場所や記念館、歌詞を刻んだ記念碑などを巡るきっかけが増えれば、観光産業にとっても大きなプラスになるはずです。

さらに、日本伝統文化と融合した新しいコンテンツの創出です。童謡は、誰でも知っている“題材”ですから、音楽にとどまらず、絵画、文芸、朗読、芝居、映像などと融合することで、日本伝統文化を取り入れた新しいエンターテイメント作品を生み出すことができます。日本文化、童謡文化を世界中に発信する可能性が広がります。

そして、2018年に“童謡”は 100周年を迎えます。1918年創刊の児童雑誌『赤い鳥』で“童謡”という言葉が発表されてから、ちょうど100年が経ちます。この機会に、これまで100年歌い継がれてきた素晴らしい童謡文化を再評価し、この先100年歌い継いでいくことは、今を生きる私たちの使命であり、喜びでもあると思います。ぜひ、共に21世紀型の童謡文化を築いていきましょう。

『童謡100年』プロジェクト発起人
星 僚太朗
童謡100年公式サイト

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